フガフガ・ラボ
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行て観て食べてん
+会うてん、聞いてん、テンテケテン
噂のあの場所に"行って"、話題のものを"観て"、おいしいものを"食べて"、気になるあの人に"会うて"、いろんな話を"聞いて"テンテケテン。フガフガメンバーが東奔西走。気になる○○、どんなことでも取材してお届けいたします。
 
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まだ肌寒い2月某日。フガフガ・ラボメンバー4人は、早朝から近鉄京都駅に終結した。
「今日は洋菓子研究家のAKI先生やな」
「楽しみやね」
「何か食べさせてもらえるんやろか」
「そんなん悪いやろ」・・・ などとずうずうしいことを言いながら、電車にゆられること約30分。京都府某市の閑静な住宅街を10分ほど歩いた場所に、AKI先生のお宅はあった。


・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「あ、ここだ。」
「ピンポン押してみって!」
なんて揉めている間に、AKI先生が「あ、おはようございます〜!」と我々を迎えて下さった。あらせんせ〜、お若いわぁ!AKI先生って、もしかしておマダムかしらと内心怯えていたんだけど、すごく気さくで、お元気で、楽しそうな方じゃない!

「はじめまして!今回は急なお願いを聞いて下さり、どうもありがとうございます」なんてあいさつもそこそこに、 「それでは失礼いたしま〜す」と、ドカドカとお宅に上がりこむ、いつもの突撃メンバーたち。

「さぁ、こちらへどうぞ!」と通していただいた、 陽の当たる気持ちの良いリビングに置かれた飾り棚の中には、様々なシュガー・クラフトが飾られている。

「うわ〜、きれい!」
「これ、作業が細かいですねぇ。」
「あ、お砂糖のいい匂いがする!」

と、初めて間近に見たシュガークラフトにため息が出るメンバーたち。

そして、なにより私たちの目と心を奪ったのは、ダイニングテーブルに並ぶおいしそうなお菓子だった!思いっきり期待して行っていたくせに、「まぁ、先生、申し訳ありません〜!もう本当にすいません〜!」とわざとらしく言うメンバー。 困った人たちです。

AKI先生が用意して下さったのは、Tarte Bananes et Noix de Coco(タルト・バナーヌ・エ・ノア・ドゥ・ココ)、Macarons Coco(マカロン・ココ)、紅茶のクッキー、そしてChocolat Chaud(ショコラ・ショー)。

とても良い香りがするお菓子達をじっくりながめながら さっそくお話を伺うことにした。

「いい?みなさん。お茶は心。お紅茶のおいしい入れ方をちょっとだけお教えしますね! 最高に美味しい最後の一滴がゴールデン・ドロップ。これをみんなで分けるために、こうやってポットにそそぐんです。あ、お湯は500円玉ぐらいのアワが立つくらいに沸騰させるのよ。そしてお紅茶葉は大さじ一杯×人数分・・・」

我々、普段お茶を入れることのない女達は、最初っからAKI先生に圧倒されっぱなしだ。 ほほぅ、す、すごいです、知らなかったです・・という反応しか出来ない。

「さぁ、どうぞ」と言っていただき、メンバー一同、待ちに待ったタルト・バナーヌ・エ・ノア・ドゥ・ココ(バナナのタルト)を頂く。これがまた、おいしい。

甘すぎず、バナナにしっかりとした歯ごたえがあり、まさに手作り、まさにプロの味。新鮮なバナナの歯ごたえとタルトのサクサクがたまらない。
「先生、これものすごくおいしいですね」と、ありきたりな感想を述べるMさん。もう少しボキャブラリーが豊富だったら、先生のケーキのおいしさをちゃんとお伝え出来るのにねぇ・・・


フガフガ(以下F):AKI先生、そもそも何で洋菓子だったんですか?
AKI先生(以下A)
:私、大学を卒業してからずーっと、医大で教授の秘書をやっていたの。もう本当に楽しくて。天職だと思っていたのね。スケジュール調整なんかも大好きで、イベント的な事も大好き。でも私の母が、「これからの女性は、手に職をつけることが大事」って、ふと言ったことがあったの。それで私、あぁそうかって思って。 一生やっていける仕事って何?と考えて、自分探しの旅に出たんですよ。

F:AKI先生にとってお母様っていうのは、やっぱり影響力があったわけですか
A
:そう。今まで、人生の節目節目で、必ず母が適切なアドバイスをしてくれた。結婚の時もそうだったし、私に「一生続けられる仕事を見つけなさい」と言ってくれたのも母で。

F:一生続けられる仕事・・と考えたときにお菓子が出てきたっていうのは、またどうしてなんですか?
A:うちの母が習いに行こうと思っていた料理研究家の首藤夏世先生の教室に、母が行けなくなって急遽私が行くことになったんです。それでのめりこんでしまって。「あー、美味しいものはこんなにも人を幸せに出来るのか・・・」って。もともと食べることが大好きだったし(笑)。すっごく厳しい先生なんだけど、でも魅力ある方でね。首藤先生の娘さんの谷岡瑞穂先生がお菓子の先生で、私も昔からお菓子が得意だったってことで、またまたのめりこんで・・・

F:じゃ、意図してなかったことが、ウマイぐあいにトントン拍子で・・・
A:そうそう、いつもそう!もう予定通り!(笑)
でもね、そんなこと言っても、自分の好きなことをしているから、ものすごく努力をしてきたっていう思いはないし、いつも母や周りの方々や神様のお導きがあってこそ、今の私があると思うの。

F:うらやましい・・。それで、お菓子に関する勉強っていうのはどんな形ですすめていかれたのですか?
A:お菓子にのめりこんできたら、美味しいお菓子を求めてどこへでも行きました。本当に、どこにでも。うふふ。

主人との巡り会いがあって結婚したんだけど、また「行かせて下さい」ってお願いして、結婚後にウィーンにも子供を産む前に、どうしてももう一度行きたくて・・・。そして帰ってきてすぐに長女を授かって、そして次女・・・

F:ものすごく上手に、上手い具合にことが進んだ感じで・・すごい!ものすごいパワーを感じます(笑)!こう、お話していても、みなぎるパワーが(笑)!
A:そうなのよ!あのね、信ずれば叶うのよ!(笑)

F:信ずるものは救われる!!あはははは!
A:ははははは(笑)!
あのね、「出会い」とか「ご縁」ってすっごく大切よ。だって私も、人との出会いがあって、それで何かに導かれるように、今の私があるんだもの。「絶対に幸せになれる」って信じ込むわけ!本当に結婚っていいわよぉ(笑)。

F:わはははは!怒りますよ、独身メンバーが(笑)!
A:(笑)とにかく私は「家族が一番」。これは譲れない。娘達を愛しているし、夫のことも愛しているから。子供のお手本になるような人間になりたいし、ひとつの女性の生き方として自分を見てもらえたら幸せだな、と思って・・・。だから、とにかく家族を優先。もちろん生徒さんは家族の次に大切に思ってる。

本当に生徒さんのことは尊敬もしているし、愛してますよ。長い方で8年。みなさん嫁ぎはっても、赤ちゃん産まはっても来てくれるのよ!(笑)

F:それは素晴らしいですね。ちなみに生徒さんって何人ぐらいいはります?
A:今、30人くらいかな。皆さん楽しみに来てくれるので、私も、ものすごく楽しみに思ってます。私、お菓子も好きだけど、同じぐらい人が好き。だから巡り合いっていうのは大切。今日も、フガフガのみなさんが来てくれて、とってもうれしいの!

F:私たちも嬉しいです。すごく楽しいですし。私たちのいきなりのお願いを聞いて頂いて、うれしゅうございます。
A:とにかく今はとっても充実してます。生徒さん達との関係も素晴らしいし、娘たちとの時間、ご近所の方との交流も楽しくて。テニスもやってるんですよ!

F:それほど充実されているっていうのは素晴らしいですね。本当にうらやましい(笑)。
最後になりますけれど、先生のこれからの展望を教えていただきませんか?

A:そうですねぇ、互いに触発し合える、お菓子だけじゃなくって、人として互いに成長し合える教室を目指して、がんばっていきたいです。陶芸なんかもやってみたいし、本も書いてみたいし、色々なことに挑戦したいですね。だって、そうやって挑戦を続けていけば、人に巡り会えるし、そうやって人の温かみに触れるって、すっごくステキじゃない!?私、人の温かみに触れたとか、自分が誉められたりした時のことを思い出して、糧にしてんのよ(笑)!

「人生に『幸せ』と感じる瞬間が多ければ多いほど、豊かな人生を送れる」って言葉、好きなんです。

F:なーるーほーどー(笑)!ちょっと、ものすごい名言ですよ、それ(笑)!とにかくAKI先生はパワフルですよね。自分のほうに幸せを引きつける(笑)、握って引き寄せるパワーっていうんですか、握力がすんごいですねぇ!
A:そう、実際、わたし握力すんごいの(笑)!


































〜取材を終えて〜
AKI先生と娘さんお二人は、雪がちらつくような寒さだというのに外まで我々を送り出して下さった。とにかくAKI先生はパワフルでポジティブで面白い!バレンタインなどにオーダーが殺到して寝る間もないのよ・・なんておっしゃるけれど、溌剌と、そしてハキハキと動かれるお姿には疲れなどみじんも感じられない。ケーキだけでなく、コンソメスープやパンなどお菓子だけにとどまらず、『家族の為の』、『家族に喜ばれる』手作り料理にこだわるAKI先生。
フガフガメンバーの花嫁修業はAKI先生のところでキマリね。
・・・いっぱいいるけど、いいでしょうか?
AKI(藤田亜紀)プロフィール
ノートルダム女子大学文学部生活文化学科卒業。京都府立医科大学教授秘書を経て料理研究家・首藤夏世先生に師事。また、谷岡瑞穂先生に洋菓子を学ぶ。後に欧州留学し、Hotel Ritz(パリ)、Top Tier(イギリス・スコットランド)でシュガーケーキを学ぶ。
帰国後、東京etc.でさらに洋菓子を学んだ後、神戸コム・シノワでフランス料理、洋菓子と腕を磨いてゆく。 29歳で洋菓子研究家としてAKI CAKESを主宰。現在に至る。
お料理・お菓子にとどまらず、人生における師匠として崇拝しているのが、大好きなコム・シノワの庄司索シェフ。お気に入りのイチオシサイトは"犬印のおいしい日常"。
娘二人の育児の傍ら、お菓子教室・シュガー教室と忙しく活躍中!

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