| 「芝浜」 春風亭小朝
素人の私たちが観ても「一番うまい!」とわかる落語でした。
年間250回ほどの高座をこなしているそうです。すごいな。
落語ってうまければうまいほど、笑うだけじゃなくて、ちょっと、感動したりするんやね。
さすがプリンス小朝。さすがフェロモン小朝。
実はFさんにいたっては始まる前、嫌いやってんて、小朝のこと。何かすかしてるって。御意。 そして私の予想では小朝の、決して男前でないのに金髪なところ、もFさんの美意識に適っていなかったのだと思う。
でも終わってから「すごいわ、小朝。噺家ってすごいわ。」と小朝評価アップアップ。
小朝のときだけ、登場前にライトが落ちたんですね。
たぶん落語の内容に合わせてだと思うのですが。またそれがカッコええというか。
そしてこれまたFさんの美意識にかなったようでしたが、噺家さんは本題に入る前やココ!っていうときに着物の一番上のやつ、羽織?をパッと、脱ぎ放つんですね。それが小朝が最も、様になっていたと。
私は全員同じに見えた。Fさんの着眼点にはいつも、頭が下がります。
仕事をしないでお酒ばっかり飲んでいる男が、久しぶりに出かけた仕事先で五十両の入った財布を拾い、急いで家に帰る。そして奥さんに報告。近所の皆を集めてドンチャン騒ぎをしようと提案。すでに働く気など失せています。で、その後一旦寝てしまうのですが、目が覚めた後に「財布を拾う夢を見ていたんだよ。これからはコツコツ働いて欲しい。」と奥さんに"だまされて"、それから改心してお酒を止めて、一生懸命働いて財をなすという話。
ある大晦日の夜に奥さんは財布を出してきて、"実はあれは夢じゃなかった"と告白します。思う存分お酒を飲んで頂戴とお酒を注ぐ奥さんに「いや、また夢になるといけねぇから。」と、これがオチ。
なんてすばらしい奥さん。こんな奥さんにならんとアカンね。
先にも書きましたが、落語というよりドラマを観ている感覚でした。ちょっと涙ぐみましたし。
前説のときには腸カメラの話、まあいわゆる下ネタなんかで大爆笑をとっていた小朝が、 本題に入ると客席を完全に引き込んで圧倒している。あの緊張感はライブならではでしょう。
ほんと一度、生で観てください。
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