今日からウチの舅の三郎が入院だ。板前生活50年で炒めた、違、痛めた股関節を手術するため、京都の病院に入院する。リハビリ含めて約1カ月。その間わが家にサブヨーが来ることはない。( ´艸`)
入院が決まってからというもの、サブちゃんは日増しに陰気な爺さんとなり、ことあるごとに、「じいちゃんはクリスマスを病院で迎えることになるんやな」とか、「正月も病院か......」とか、「もうこれでふたごとも会えなくなるんじゃないか」とか、陰気の限りを尽くしている。もともと陰気なサブちゃんだから、それに不安だとか手術の怖さだとかがトッピングされ、なんだか全身から線香のにおいが漂ってきそう。
そんな陰気なサブちゃんだったが、よう子隊員はいつもの3倍の勢いでおしゃべりが止まらない。なぜだか外来の診察に毎度ついて行くよう子隊員、執刀医との会話をオレに逐一報告してくれる。それもなんだかちょっと興奮しながら。これは真性のドSか、それとも手術ハイか。
「先生に、『先生、この手術は難しいんでしょうか?』っておかあさんが聞いたら、先生ね、『うーん、簡単なのと難しいのの......中間!』っておっしゃったのよ~。おかあさん、うれしくって......」っていうフレーズを、たぶんこの1週間で5回は言った。
先週の金曜日も夫に、「先生に、『先生、この手術は難しいんでしょうか?』っておかあさんが聞いたら、先生ね、『うーん、簡単なのと難しいのの......中間!』っておっしゃったのよ~。おかあさん、うれしくって......」と言っていた。
その30分後、今度はオレに、「先生に、『先生、この手術は難しいんでしょうか?』っておかあさんが聞いたら、先生ね、『うーん、簡単なのと難しいのの......』」と言いかけたので、
中間! と、思わずオチを叫んでしまった。
ここでオレはてっきり、場内大爆笑を期待していたのだが、夫もサブもよう子隊員も、なんだか凍てつくような視線でオレを見るのだ。いや、実際に凍てつく視線をオレに投げかけていたのは夫だけだったのかもしれない。
昨日、入院一日前のサブちゃんのために、フタゴーズを連れてサブの家に行った。肝心のサブは外出していたのだが、よう子隊員は当然在宅。サブちゃんがいないんじゃ意味ないので、そそくさと帰ろうとしたら、帰らないでくれとばかりによう子隊員のおしゃべりがまたもやスタートだ。
こりゃ長くなるぞと危険を察知した夫とオレ、いそいでフタゴーズを車の中に収容して、車のエンジンをかけた。車まで追ってきたよう子隊員、「なぁヒロ坊(よう子隊員は42歳でハゲてて体重80キロの夫をこう呼ぶ)、先生に、『先生、この手術は難しいんでしょうか?』っておかあさんが聞いたら、先生ね、『うーん、簡単なのと難しいのの......』」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、中間でしょ? 中間!!!
またオチを先取りしてしまった。ああ、もっとやさしい人間になりたい。