試みの似顔絵判子

2007年11月12日
 この間本屋さんへ行ったら、もらったしおりに北方謙三さんのにんまり笑顔がついていた。私のまわりでは近頃、一大北方謙三ブームが巻き起こっている。Mさんは筋金入りのボスマニアだし、別の友人も、水滸伝がおもしろすぎて、読み続けるために会社を休みたくてたまらないとこぼしていた。そりゃ大変だ。

 私は家で仕事をするようになってからというもの、おそろしくて長寿なシリーズ物には手が出せないでいる。会社をサボって上司から「どうしましたか」と電話が入ることのない在宅勤務者は、誰にも邪魔されずに際限なく本を読み進めることができるため、ハマればハマるほど自分で自分の首を絞めつづけることになる。そして締切に倒れるのだ。私は風呂でも、布団の中でも本を読んでしまう。夜更かしにも強いので、読みふけっていて気づいたらすずめがチュンチュン、なんてしょっちゅうである。世の中で一番好きなモノは本だ。三度の飯より本が好きかもしれない(誰ですか、疑っているのは)。なので、10巻以上続く作品は危険きわまりない。

 さらに、水滸伝のようなどっしりとした歴史小説は、もっと大人になったらより心に染み入るのではないかと思って、将来のために読まずに取ってあるようなところもある。まあそんなこと考えているうちにけっこういい年になってきたし、仕事のペースが狂うほど読みふけらない、と自分によくよく言い聞かせたうえで、近々解禁してしまおうと思っている。

 それはともかくとして、しおりのボスに心魅かれたので、ちょっと彫ってみた。ふだん、私は似顔絵をハンコにするケースは少ない。畏れ多くも「ナンシー」を名乗っているにもかかわらず、こんなことでいいのだろうか。しかし、藤野真紀子さんの絵(1 枚目の方な)を見ていただければわかるとおり、こまかく描くタイプなので、ハンコで味が出るか不明だし、時間かかりそうだし。でも、ボスの場合はご本人のパワーで乗り切れる気がして、あっという間に彫ってしまった。



kitakatake.jpg
 噂の「すごい肩の毛」っていうのがわからなかったので、勝手なのを生やかしてしまった。しかし最近のボスのお写真を見ると、もっとシャープで渋い。ちょっとかわいくなりすぎてしまった。しおりのお写真が大変いい笑顔なもので。で、これを彫っていたら思いついたことがあって、手がひとりでに動いてやってしまった。

 






kitabacks.jpg


 ......ごめんなさいもうしません。ボスのハンコは、Mさんにあげよう。ちょっとはやいけどクリスマスプレゼントです。

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